ネクタイ修理・ネクタイ幅詰め

もし、ネクタイを洗ってしまったら・・・

先ほどのウォッシャブルネクタイは洗濯をしてももちろん問題はありませんが、高級ブランド品のネクタイはご自宅の洗濯機では丸洗いはできないのがほとんどと思って間違いがないと思います。でも、そんなネクタイをうっかり洗濯してしまったら・・。

 

ネクタイを洗濯すると一体どうなるのだろうと思って、他の洗濯物と一緒に厚さの違うシルクのネクタイを試しに3本洗ってみたことがあります。結論から言ってしまうと、薄い生地ほどシワが多く、そのシワは乾かしても、アイロンをかけても元の状態にはなりにくいです。厚い生地ほど比較的元の状態に戻りやすかったですが、乾かしただけでは元の状態になりにくかったです。

 

実は、ネクタイを洗濯すると、ネクタイの表面だけでなくて、ネクタイの芯が折れて曲がってしまうのです。ですので表面のシワを伸ばそうとがんばってみても、中芯にシワができているので、元の状態には戻りにくいのです。ですのでネクタイのクリーニング屋さんに出しても中芯を綺麗なものにしないと、なかなか元の状態にはなりにくいのです。

 

ちなみに洗濯をしてしまったネクタイの中芯はこんな感じになっています。

 

 

薄いネクタイ生地ですとこの中芯のボコボコが表面に影響をしてきます。ネクタイの芯替えのご相談も承っております→ネクタイ修理・幅詰め専門サービス

洗濯してしまったネクタイを復活させるには?

どこまで元の状態に戻せるかは、生地の厚さと生地のシワの具合にもよりますが、もし、洗濯してしまったネクタイを元の状態に近づけるのでしたら方法はあります。まずはネクタイの中芯を新品にかえて、表面のネクタイの生地にしっかりとアイロンをかけてシワを十分に伸ばしてから、元の状態に戻します。

 

何よりも中芯がまっすぐなものになりますので、これでしたらかなり良くなると思います。中芯を変えてしまうことのデメリットは、前のネクタイと風合いが違ってしまうことがあります。例えば、前よりも風合いが固くなってしまったり、柔らかくなってしまったりです。これは人それぞれの好みがあるのでなんともいえませんが、元の状態と同じというのは難しいようです。

 

ちなみに中芯の素材は、綿かポリエステルがあります。一般的には高級ブランドのネクタイの芯は綿が使われていることが多いです。綿の中芯はどちらかというと柔らかめ、ポリスエステルの中芯はどちらかというと固めの風合いになります。

 

これはネクタイの生地の厚さにも影響されるので、中芯に綿を使ってもネクタイの風合いは固めということはあります。ネクタイの風合いは表側の生地と中芯のバランスで微妙になりたっています。とりあえず、中芯を新品にした時には以前の風合いとは異なるということを頭に入れておいてみると良いと思います。ネクタイの芯替えのご相談も承っております→ネクタイ修理・幅詰め専門サービス

ウォッシャブルネクタイ

最近はご自宅の洗濯機で洗えるウォッシャブルネクタイがありますが、とても便利ですね。カレーのソースとかコーヒーをこぼしてしまった時も手軽にご自宅の洗濯機で洗うことができます。実はネクタイは汗や汚れ、タバコの臭いとかで結構ダメージを受けているんです。

 

でも大抵の人はネクタイを一度も洗ったことがないという方も多いと思います。1年間で50回以上身に付けるネクタイでしたら、本当は1年に1回位は洗う事で清潔に保つことができます。ネクタイの汚れたところだけを洗剤をつけて洗う人もいますが、逆に乾いたときにシミが広がってしまったりする原因になりますのであまりオススメはできません。

 

ウォッシャブルネクタイは丸ごと洗う事が基本と覚えておいた方がよいかもしれません。お洗濯後は、風通しの良いところで干してください。ネクタイの表面は乾いていても、中芯が濡れていることがありますのでよく乾かすのがコツです。

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